現在の特急「あずさ」の元をたどると、準急「穂高」に辿りつきます。初めて「穂高」の名称が使われたのは 1955年。1960年になると気動車化、電車化されるものが出てきますが、「穂高」は客車列車として存続。
1962年には夜行寝台のみの扱いに縮小され、昼行列車を気動車急行化して「アルプス」になり、最終的に1965年に「上高地」に改称され、「穂高」の名称は消えました。
準急「穂高2号」 1961年(ぶどう2号編成)
オロ61は、オロ61(P15)で製造のものを使用。
号車 | 資料形式 | おがの号車 | 区間 |
マニ60 | 単品マニ60 | 新宿~長野 | |
1h | ナロハネ10 | 1h | 新宿~長野 |
2h | ナハフ10 | 1o | 新宿~長野 |
3h | オロ61 | 2o | 新宿~長野 |
4h | ナハ10 | 4h | 新宿~長野 |
5h | ナハ10 | 5o | 新宿~長野 |
6h | ナハ10 | 6o | 新宿~長野 |
7h | ナハ10 | 7o | 新宿~長野 |
8h | ナハフ10 | 8o | 新宿~長野 |
3o | オハネ17 | 3o | |
4o | オハネ17 | 4o |
準急「穂高」とほぼ同じ編成で、急行「おが」が編成できるので+α化。
1961年に急行「男鹿」(漢字表記)が設定されました。1963年に、「おが」(ひらがな表記)に改称され、1965年には青森に延長された「津軽」が生まれました。1970年に、寝台急行「おが」から寝台特急「あけぼの」へ格上げされました。なお、この時、急行「おが」は気動車化されたものも現れました。1980年に14系化、1983年に20系化(津軽と交換扱い)、1994年に廃止されました。
急行「おが上り2号」 1963年(ぶどう2号編成)
※1,8号車は、本来スハフ
号車 | 資料形式 | 穂高の号車 | 区間 |
1o | ナハフ10 | 2h | 上野~福島 |
2o | オロ61 | 3h | 上野~福島 |
3o | オハネ17 | 3o | 上野~福島 |
4o | オハネ17 | 4o | 上野~福島 |
5o | ナハ10 | 5h | 上野~福島 |
6o | ナハ10 | 6h | 上野~福島 |
7o | ナハ10 | 7h | 上野~福島 |
8o | ナハフ10 | 8h | 上野~福島 |
1h | ナロハネ10 | 1h | |
4h | ナハ10 | 4h |
牽引機関車:
EF57(上野~黒磯)、ED71(黒磯~福島)、
EF16x2(福島~米沢)、DF50(米沢~秋田)
ちなみに「穂高」は長野客貨車区所属、「おが」は尾久客車区所属なので、実際には車輛の共有が行われてはいないと考えられます。