青森生鮮食品センター(青食センター)

青森に行くと定宿にしているホテルが青森駅の近くにありまして。
そのホテルへ青森駅から歩いていくと、この「青森生鮮食品センター」というのがあるんですね。まあ、利用したことも入ったこともないんですが(^^;
なんか昭和の雰囲気あるし、そのうち入ってみようかな、と思っていたら、こんな↓ニュースが。。。今月で閉鎖!とのこと。
あらま~。行けるときに行くべきでしたね・・・。残念。

青食センター 今月末で閉鎖 64年の歴史に幕
 昭和中期から「青森の台所」として市場が立ち並んでいた青森市古川地区。ここで64年にわたり親しまれてきた「青森生鮮食品センター」(青食センター)が今月末で閉鎖される。土地と建物を所有していた女性が高齢で手放すことを決めたため。老朽化した建物は取り壊される予定で、営業していた商店のほとんどが店をたたむ。常連客からは惜しむ声が相次いでいる。【北山夏帆
 青森生鮮食品センターは1954(昭和29)年、前身となる古川大衆市場が落成。戦後、青森駅付近にできたヤミ市が徐々に衰退し、商店街へと様変わりし始めた時期だった。昭和30年代半ばになると、経済成長とともに、安くて鮮度の良い品物をそろえた同市場は主婦の人気を集めた。「バス賃をかけても古川へ」と買い物客でにぎわったという。
 名称が現在の青森生鮮食品センターとなったのは69年。75年に現在の建物に新築された時には80店舗以上が商店を構えたという。ただ、スーパーマーケットの台頭で客足を奪われたことによる経営難や後継者不足などにより、現在は魚屋や八百屋など11店舗にまで減っていた。
 昨春に亡くなった夫と59年から魚屋を営んできた浜名きそさん(79)は、常連客の好みに合わせ、煮付けなどのために塩やしょうゆで下味を付けて渡すサービスを続けてきた。「この人は濃いめだとか、常連さんの好みは全部把握している。『どこさ買いに行けばいいの』と言われて、申し訳ないし、寂しい。ただ、体の節々も痛むようになり、よい区切りになる」と言う。
 顔見知りの客が好みそうな食材が入れば連絡を入れるなど、客との触れ合いがあるからこその魅力がここにはあった。それだけに客からは惜しむ声が絶えない。常連客の一人で、青森市の三上敏子さん(86)も「スーパーがまだない、市場だけだった時代から通っていた。慣れ親しんだ場所が無くなってしまうのは寂しい」と言う。
 ほとんどの商店は店をたたむが、隣の青森魚菜センターに移転して営業を続ける店舗もある。魚介類の加工品などを扱う高桑商店の3代目、高桑亜紀さん(44)は「先代たちが築いてきた常連客から『どうか頑張って』という声をたくさんいただいた。(他店舗の)皆さんは苦渋の決断だと思う。それだけに少しでも長く続けていけたら」と話した。