加悦 モハ1202/ト404/キ165/ヨ2047/ワブ3/N23 (R2-22-9)

2020/3/23(月)

電動客車 モハ1202(製造会社:南海電鉄天下茶屋工場 1933年製造)

f:id:hiro989:20200330101616j:plain
1995年(平成7年)まで南海電鉄貴志川線で活躍した1201形を展示用として南海より譲受されました。600V、吊掛式モータ。SL広場唯一の電車。


無蓋貨車 ト404(製造会社:汽車製造株式会社 1923年製造)

f:id:hiro989:20200330102358j:plain
遠州鉄道が1067mmに改軌に際して新製した10t積無蓋貨車。観音開きの側扉が当時の無蓋貨車の特徴を良く残しています。保線資材運搬用として1999年(平成11年)まで使用されていました。加悦鉄道保存会が譲り受け整備。

ト404は加悦鉄道が創業時に新製した "ト1形無蓋貨車"に酷似しています。

f:id:hiro989:20200330103045j:plain

ちなみに、加悦SL広場公式Webに記載の製造会社(汽車製造株式会社)と現地のパネル製造会社(大阪梅鉢鉄工所)で会社名が異なりますが、実は、日本車輛製造が正しいです(笑)

f:id:hiro989:20200330103930j:plain
台座にあるト404の銘板


ラッセル車 キ165(製造会社:国鉄土崎工場 1938年12月製造)

f:id:hiro989:20200330104616j:plain
黒いイメージのキ(ラッセル車)ですが、だいぶ塗装が色あせていますね。

f:id:hiro989:20200330104727j:plain
山陰線で活用した雪掻車。後部に連結した蒸気機関車より動力と圧縮空気を供給される。1981年(昭和56年)加悦町が展示用として国鉄より借用。

f:id:hiro989:20200330104827j:plain
背後から

f:id:hiro989:20200330104859j:plain
車内に入ることができます。車内は意外に何もなく広い空間!


車掌車 ヨ2047(製造会社:汽車製造株式会社 1937年製造)

f:id:hiro989:20200330105142j:plain

製造は、1937年(昭和12年)から1938年(昭和13年)にかけて汽車製造、日本車輌製造本店および東京支店にて行われ、計100両(ヨ2000 - ヨ2099)が登場しました。

f:id:hiro989:20200330105828j:plain
日本最古の新造車掌車(それまではマッチ箱と呼ばれた古典木製二軸客車を改造したもの)。手ブレーキ、発電機を備え、貨物列車の最後部に連結し車掌が乗務します。1972年(昭和47年)に西舞鶴客貨車区に転属しました。

f:id:hiro989:20200330105901j:plain
車内にはだるまストーブもあります!

1981年(昭和56年)加悦町が展示用として国鉄より貸与を受けました。


有蓋貨車 ワブ3(製造会社:大阪梅鉢鉄工所 1926年製造)

f:id:hiro989:20200330110018j:plain
1916年(大正5年)ト1形無蓋貨車として製造されました。1943年(昭和18年)に有蓋貨車に改造し、ワブ3に形式変更しました。スポーク車輪が製造年代の古さを感じさせます。

f:id:hiro989:20200330110834j:plain
室内には車掌スペースがあり手ブレーキを備えた木造屋根付き貨車です。


京都市電 N23号(表記はNo.5)(製造会社:梅鉢鉄工所 1910年頃製造)

f:id:hiro989:20200330111030j:plain
京都市電は、1895年(明治28年)京都の七条駅-伏見間に日本最初の一般営業用電気鉄道として開通しました。N23号は、大阪梅鉢鉄工所で1910年頃製造されました。京都市電では狭軌1形N133という番号でしたが、後に23に改番されました。1961年(昭和36年)京都駅-北野神社間の廃線によって廃車となり、北野線所属28両中の23号車が宝塚ファミリーランドへ譲渡、展示されていたものを譲受し、SL広場入口前の駐車場に保存しています(入場料不要)。本来はN23らしいのですが、なぜか宝塚ファミリーランド時代からN5になっているとのことです。