20系寝台車の牽引機関車たち (九州) ED73 など…

4月に20系寝台客車を買いましたがこの牽引機関車として KATOのED73 機関車を
買ってしまいました。 

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KATO ED73 1000番台

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正面が「く」の字なのが特徴

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KATO製品に珍しいインレタタイプ ED73 1005、1009、1016、1021


 

ついでに、ED73以外も見て行きましょう~ 

 


ED72形では旅客列車牽引用のため蒸気発生装置 (SG) を搭載したが、本ED73は貨物列車や20系客車寝台特急などの牽引用としたためSGを未搭載としました。そのため制御方式をはじめ乾式変圧器・風冷式イグナイトロン水銀整流器・MT52形主電動機の搭載やED72形ならびに本形式のデザイン面での特徴でもある非貫通型前面で正面が「く」の字になった独特の形状も共通です。

相違点としては、SG未搭載としたためにED72形より全長が3m短くなり、TR100形中間台車の省略と前後動力台車がDT119B形に変更となった点が挙げられます。

1968年のダイヤ改正で20系客車により運転されていた寝台特急列車は、ASブレーキに中継弁 (Relay valve) ・電磁給排弁 (Electro-pneumatic valve) ・ブレーキ率速度制御機能を付与したAREB増圧装置付き電磁指令式自動空気ブレーキへの改造を施工し110km/hでの、また10000系貨車による高速貨物列車は100km/hでの運転対応として1000番台化改造が行われた。

車重はED72に比較すると20t軽い67.0tであるが、軸重は16.75tとなるため軸重の問題から脆弱軌道路線への入線が制限されたため、運用区間鹿児島本線熊本駅以北に限られています。

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MiceoACE ED72-3 量産機

九州地区の電化用として製造された旅客機で、ED72試作機を基本として1962年から20
両が製造されました。九州地区は蒸気暖房方式を採用しており、蒸気発生装置(SG)を搭載しています。このため車体長も長くなり中間に付属台車を設けています。非貫通式のため妻面に「く」の字形のふくらみを持たせた「ハト胸スタイル」と呼ばれる前面形状が特徴です。

車体側面のフィルタ・採光窓がEF70と類似になり、試作機より洗練化されたスタイルと
なりました。3号機は1962年東京芝浦電気製造、1978年廃車となった。現在1号機が北九州市門司区老松公園に保存されています。

1970年代半ばになると一般客車による旅客列車が減少するとともに、本形式に搭載されたSGは後継機種のED76形に比較すると取扱に若干の難があったことから、一部車両はSG・燃料タンク・水タンクを撤去する工事が施工されました。これによって軸重制限のある九州南部での運用も可能になりました。


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TOMIX ED76 1000番台

ED76は、ED72形・ED73形の増備用として開発されました。既存2形式が搭載する水銀整流器は運用や保守に特段の注意を要する難点があったことから、先にシリコン整流器を装備して開発されたED75形の基本設計を基に、熊本電化に合わせて1965年に登場した交流電気機関車です。

基本番代の他に20系客車および10000系貨車の最高速度100km/h牽引に対応するために、1000番代が九州向けに投入されました。軸配置はB-2-Bとされ、基本番代と1000番代は中間台車の空気バネ圧力を変えることで、規格の異なる線区にも入線できるようになっています。


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TOMIX EF30 

EF30は、関門トンネルは直流、九州側の門司駅は交流となっている為、交直両用機関車として登場し、関門トンネルの塩害対策でステンテス無塗装の車体となり、各部に錆びにくい材質が用いられました。


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KATO EF81 300番台

EF81 300番台は、関門トンネル用の特殊仕様車で、EF30形電気機関車の増備車として1973年から1974年に4両が新製されました。無塗装のステンレス板に覆われた独特な外観から、愛好家からは「銀釜」と呼ばれ親しまれています。